緑の山へ その3

ギジ録 コスタリカ探訪 その10


モンテベルデの森へ。

案内犬(?)とも別れてからCCTの保護区に到着。

受付や売店などきちんと整備されている。

入園料を払って中に入る。


日本では国立公園などにタダで入れることがほとんど。

僕は基本的に自然保護区は入園料を取るべきという考え。

保全や管理にはお金がかかる。

それをすべて税金で賄うのが日本式。

公園の保全や利用には公益性があるので公費投入は正しい。


でも、少なくとも一部は利用者が負担すべきだ。

コスタリカでは早くから自然保護区への入園料を導入している。

エコツーリズムの普及で外国からの訪問者も多い。

コスタリカ人と外国人で料金を変えている場合もある。

僕は、それも妥当と考えている。


それはともかく、モンテベルデの森の散策をした。

深く濃い森。そういう印象を僕は持った。

大きな木がたくさんある。

そして、それらの木々にランなど別の植物がたくさんくっついている。

「寄生」でなく「共生」だとガイドさんが説明。

熱帯雲霧林というのは、頻繁に霧が覆う熱帯林。

熱帯雨林は雨、雲霧林は霧がメインだ。

雨と比べて霧は、木の幹や枝葉を湿らせたままにする効果がある。

なので、木の上のほうでも別の植物が繁茂しやすいそうである。

見上げたときに隙間が少ない。

だから深く濃い森という印象を受けたのだろう。


モンテベルデにはケツァールもいるそうだ。

手塚治虫の「火の鳥」のモデルとなった幻の鳥。

鮮やかな色が美しい、宝石のような鳥だ。

残念ながらこのときは見ることができなかった。

僕は2001年にも再びモンテベルデを訪問したが、

そのときもケツァールを見ることはできなかった。

なので、僕にとっては文字通り「幻の鳥」のままである。


写真:モンテベルデではないし、ケツァールでもないが、 コスタリカで見たたくさんの鳥の一種。

※本文とは関係ありません。

Giji Rockerのギジ録工房/Giji Rock Workshop

ギジ録。それは疑似的な議事録。 愛おしい時間の記憶。それを書き留めた記録。 100%正確とは限らない。 誇張や捏造が紛れているかもしれない。 だから議事録でなく、ギジ録。 ほぼ実話(99%)から、ほぼ作り話(1%)まで。 疑似度はそれぞれのギジ録ごとにまちまち。 アホらしいのは百も承知。 軽やかに笑い飛ばしてお許しください。 Gijiroku Rocks!