ジュリエット、恐るべし その2

隣家に引っ越してきたおっさん。

そのおっさんの大音量の生活だけでも正直ちょっとツラい。

しかし、巨大猛獣のジュリエットはマジ怖い。


一応、毎晩おっさんが散歩に連れて行ってもらっている。

でも、これだけの大型犬。

一日の大半を狭い庭過ごす留守番生活。

鎖につながれていないが、大型犬には狭すぎて動くスペースはない。

運動不足にならないものか?

(ってか、鎖につないでほしい。怖いから)


おっさんがいないとき、ジュリエットはどう過ごしているのか?

窓からちらっと覗いてみる。

静かにひとりでたたずんでいる。

何もすることがないので退屈だろうね。


そんなある日、たまたま窓を開けて目に入った光景。

それは、ジュリエットがムシャムシャ何かを食べている姿。

そして、それは何と、自分のウンコであった。


おーっ、ジュリエット!

何ということだろうか。

自分のウンコにむさぼり付く猛獣。

衝撃映像。

驚いたこちらは声が出そうになるが、何とかこらえる。

ジュリエットの秘密を期せずして知ってしまった。

次に近づいたときに何されるかわからない恐怖。


しかし、なぜウンコを喰っているのだろうか。

単純に空腹?

おっさんが与える餌が少ないのか?

皿に大量に盛っているような大音量が聞こえるけど。


あるいは、ストレスによる行動か?

それも隣人としては怖い。

猛獣を心穏やかに生活させてほしい。

そうおっさんに言いたかった。

言えないけど。

Giji Rockerのギジ録工房/Giji Rock Workshop

ギジ録。それは疑似的な議事録。 愛おしい時間の記憶。それを書き留めた記録。 100%正確とは限らない。 誇張や捏造が紛れているかもしれない。 だから議事録でなく、ギジ録。 ほぼ実話(99%)から、ほぼ作り話(1%)まで。 疑似度はそれぞれのギジ録ごとにまちまち。 アホらしいのは百も承知。 軽やかに笑い飛ばしてお許しください。 Gijiroku Rocks!