入口の公園
ギジ録 コスタリカ探訪 その17
2000年、コスタリカ初訪問の旅。
日本人専門家のKさんから助言をもらって行程を組んだ。
Kさんが勧めてくれた場所の一つ。
それがインビオパルケ(INBioparuqe)。
パルケは英語のPark。
この場合は公園の意味だ。
INBioは組織名の略称。
Instituto Nacional de Biodiversidad。
日本語ではコスタリカ生物多様性研究所と訳されることが多い。
この研究所の付属施設がインビオパルケ。
一般向けに動植物や生態系を展示する施設だ。
僕が訪問した2000年。
ちょうどこの施設ができたばかりの頃である。
首都サンホセから近く、日帰りで簡単に行けるのも魅力。
入場料を払って入園。
ガイドの女性が説明してくれる。
トルトゥゲーロで世話になったエンリケと同じく、生物学を専攻する大学生らしい。
エンリケと違って、インビオパルケのガイドさんは笑顔で話してくれるけどね。
(エンリケのことまったく嫌いじゃないけど、陰気なオーラが強かったね)
インビオパルケの展示は熱帯の自然の「再現」。
つまり、本物ではない。
遊歩道もコンクリートなので靴が泥に汚れることもない。
でも、そこにある動植物はハリボテでなく本物。
観光客、地元の家族連れ、学校の課外授業などにはとてもよいだろう。
その後、2004年と2016年に僕はINBioを再訪した。
それらのときは、INBioのなかで働く人の話を聞きにいくのが目的。
なので、公園には行かなかった。
INBio自体が赤字で経営難となり、公園もいまはないそうだ。
コスタリカでは、ちょっと足を伸ばせば「本物」の自然を見ることができる。
だから、再現された自然を見せる施設がなくてもよいのかもしれない。
でも、壮大な自然に分け入る前の「入口」としてインビオパルケが果たした役割。
それは小さくないはずだ。
だから、たった一度の訪問だけど、その記憶を僕は大切にしておきたい。
写真:首都サンホセを歩いていると驚く場面がある。
これはバスがバイクを巻き込んだらしい事故の現場(2012年撮影)。
それほど大事に至らなかったようなので安心。
プラビーダのコスタリカだけど都会の道路は結構怖かったりする。
※本文とは関係ありません。
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